LCC(格安航空)安さの秘密を徹底解剖

  • 2018年11月27日
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日本でLCC(格安航空会社)が知られるようになったのは、おそらく2010年ごろにジェットスターの関西国際空港路線が就航したころだと思います。その後ジェットスタージャパン、ピーチ、バニラエアなど日系LCCも誕生し、今では成田空港や関西空港にLCC専用ターミナルができるほどになり、多くのLCCが日本の空を飛んでいます。

LCCを利用したことがある方も多いと思いますが、今回は初めて利用する方などのためにLCCの特徴や安さの秘密を解説していきます。

LCCの特徴と安全面

なんといっても航空券が「安い」が一番の特徴です。しかし安いと「安かろう悪かろう」のイメージで安全面で不安を覚える人もいると思いますが、航空機は安全基準は非常に厳しく安全整備面はLCCと大手航空会社とほとんど変わりありません。
たとえば、一つの目安として全世界の航空会社の安全度格付け「AirlineRatings」があります。
点数が最低1点~最高7点で格付けされており、主なLCCだと
・ジェットスターアジア 7点
・ジェットスタージャパン 5点
・ピーチ 5点
・バニラ 5点
などLCCも高得点です。ちなみに7点と5点の2点の差はIATA(国際航空運送協会)に登録しIOSA認証(安全監査プログラム)を取得しているかどうかです。

LCC安さの秘密

安さにはもちろん理由があります。様々なコストカットやサービスの簡素化をして航空券代金を抑えています。
その中で代表的な安さの秘密を紹介します。

①機内サービスの有料化と機内設備の簡素化

機内食やドリンクはもちろんLCCによっては機内が寒い時のブランケットさえ有料です。通常機内食やドリンクは乗客全員に配られますが、有料化にすることで利用者はごく少数になり、客室乗務員の仕事が大幅に減ります。そのため最低限の客室乗務員にすることで人件費のカットにもなります。

またフルサービスの航空会社ではエコノミークラスでも座席にはモニターがあり映画を見たりゲームをしたりと機内エンターテインメントが充実しています。しかしLCCでは座席にモニターはなく、機内エンターテインメントを提供しているLCCはほとんどありません。(一部あり エアアジアなど)

LCCの場合は長距離路線はあまりないので、国際線で3時間~5時間くらいです。その間の時間つぶしは何か用意しておくといいでしょう。
私はiPadにAmzonプライムビデオで映画をダウンロードして持っていてます。

②座席数を多くするシートレイアウト

座席数が多くなるということは、シートピッチ(間隔)が狭くなるという事です。LCC各社だいたいシートピッチは29インチが多く、背の高い人や大柄な人は少し窮屈に感じると思います。
ちなみにJALやANAのシートピッチは
エコノミー国内線 31インチ
エコノミー国際線 34インチ
です。
LCCはエコノミー国内線より少し狭いくらい(約5センチ)と思ってください。

あとシートの質というか、シートが薄いです。座り心地は少し違います。これも座席数を増やす工夫だと思います。

③機材の統一(整備費削減)

A320

LCCでは機体を1種類に統一することが多く、その中で一番多く使われる機体はエアバス社のA320という近・中距離向け機体で世界中の空を舞うベストセラー機です。LCCは各運航路線で同型機を使うことで整備士の育成コスト、消耗品や部品の在庫、整備システムの統一をすることでメンテナンスコストを抑えています。

またパイロットのライセンスは機体ごとのライセンスが必要なので、パイロット育成コストも抑えられます。

④受託手荷物は有料

LCCは受託手荷物の料金が有料の場合がほとんどです。この受託手荷物の重量が重くなると燃料コストが増えます。そのため受託手荷物は細かく重量別に料金が設定されています。

また機内持ち込み手荷物も重量制限があります。7kgまで、または10kgまでと決まっており、LCCの場合は非常に厳しくチェックされ重量オーバーすると有料の受託手荷物に預けるか、制限内まで軽くするよう求められます。ここまで重量に細かく厳しくなるのは燃料コストを抑えるためですから、LCCでは仕方ない事です。

予約時に受託手荷物を申し込むのと、当日チェックインカウンターで申し込むのでは料金がかなり違います。なので予約時に少し余裕をもって受託手荷物の重さを決めるのと、帰りはおみやげなどで重量が増える事を考えて、行きよりも1つ上の重量にするのもいいと思います。

⑤駐機時間短縮

航空機は「飛んでなんぼ」なので空港に止まっていては売上や利益は上がりません。ですので空港に到着したらすぐ準備して次の便の乗客を乗せて飛びたいのです。
また空港に航空機をとめておくのにはお金がかかります。各空港で料金体系は様々ですが、一般的に空港に長く使用すると航空会社は空港から駐機料が多く請求されます。
着陸したらすぐ準備してまた飛びたてるようにダイヤが組まれています。しかしダイヤがシビア過ぎて次の出発までにあまり余裕がないので、次の便の準備が間に合わずよく遅延するLCCも結構あります。一つ遅延したらまた次の便も遅延したりするので、LCCは遅延はある程度想定しておくといいでしょう。乗り継ぎの場合は余裕をもった計画が必要です。

上記の理由からLCCはチェックイン時間や受託手荷物受付時間を少しでも過ぎると断られたりします。コスト削減のため「時間がない」のでLCCは時間に非常に厳しいです。

あと駐機料や使用量を安くするために、搭乗口が遠かったり、ボーディングブリッジを使用せず、搭乗口から航空機までバスで移動する場合が多いです。

⑥インターネットが中心の販売方法

航空券の販売方法はインターネットが主で、空港の販売窓口や都市部の販売店を持たずコスト削減し安くしています。また旅行代理店での航空券販売も積極的ではなく、これは旅行代理店へ支払う手数料を削減しています。

予約するには公式HPで購入が基本となりますので、自分で手配しなければなりません。予約方法は慣れれば難しくないですが、間違って予約すると取り消しや変更には手数料がかかる場合がありますので気を付けてください。

⑦チェックイン業務を委託

空港カウンターでのチェックイン業務を他の航空会社に委託して人件費を削減しているLCCもあります。日本のLCCは国内空港は自社で行っている場合もありますが、海外のLCCや海外の空港ではよく見かけます。チェックイン自体は委託でも全然問題ないのですが、まれにトラブルがあった場合は自社でないので手間取ったり、うまく解決してくれず困ることもあります。
私はあるLCCで海外の空港から帰国便にチェックインする際に「オーバーブッキングで乗れないかもしれない」という事がありました。委託された航空会社の人には日本語が通じる人はいなく、どうしようもできないとの事であきらめかけましたが、その時はLCCの日本のコールセンターが国際電話でつながり事情を説明し解決してくれました。ちなみに解決した方法はそのLCCの社員が休暇でその便に乗る予定だったらしく別便に乗り換え、私が乗れるようになりました。

まとめ

LCCは本当に安くてセールで購入できれば海外片道で数千円てのもたくさんあります。
LCCの安さの理由は安全面を犠牲にしたり無理なコストカットで安くしているのではないことがわかっていただけたかと思います。もちろん安いですから多少の不便さや我慢する部分も必要ですが、「安いなら構わない」という方も多いと思いますし、LCCで浮いた予算を旅先での遊びにまわして思いっきり楽しむのもいいですね。

 

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