海外へ渡航する際の通信環境は様々な選択肢があり、今までは現地や渡航前に国内でWi-Fiルーターをレンタルしたり、日本国内大手キャリアの国際ローミングを利用するのが一般的だったが、スマートフォンも普及し、端末のSIMロック解除も簡単な手続きで出来るようになった今は、現地で旅行者用プリペイドSIMカードを購入するのが圧倒的にお得。
特に台湾はLTE(4G)も整備されており、各社電波状態もよく、料金も非常に安いのでおすすめ。
例えば台湾で
国際ローミングの場合(ドコモ、au、ソフトバンク)
定額使い放題で1日あたり2980円。5日間滞在として14900円
国内レンタルWi-Fiでイ〇トのWi-Fiだと
1日あたり1280円~。5日間利用で6400円~(他にオプション料金必要。500MB/日)
台湾の大手キャリアのプリペイドSIMは
5日間 300元(約1100円) 通信量は無制限で無料通話50元(約180円)付き
圧倒的に安く通信料気にせず使える。今回は購入方法や料金プランなどを紹介していく
購入場所
購入するにあたって、日本国内でネットで購入することもできるが、APNの設定など自分で行わないといけない。台湾到着時に空港で購入しても値段は変わらない。その場でAPN設定も行ってくれる場合が多く、すぐ使えるので空港で購入がおすすめだ。
また市内のショップでも購入できるが空港で購入のSIMとは料金プランが違う場合がある。また待ち時間も長くかかることもあるのでおすすめできない。
桃園空港には複数ショップがあるが、第一ターミナルは入国審査場(イミグレーション)手前で購入するのがいいと思う。理由は桃園空港の入国審査は混み合う時間が多く、外国人は2時間近く並ぶことがある。並んでいる間スマホも使えないのは苦痛なので並ぶ前に購入を済ませておくといいだろう。
桃園空港第一ターミナルの入国審査場のフロア両端に各会社店舗があり、空いているのですぐ買える。
購入時に必要なもの
購入時はパスポートと現金、SIMロックフリースマホ。
日本のキャリアで購入したスマートフォンはSIMロックがかかっており、そのままでは使えない。
渡航前にSIMロック解除手続きが必要となる。このSIMロック解除手続きは店舗に持ち込んだ場合は手数料が必要(3240円)。オンラインで手続き(MydocomoやMy auなど)を行えば手数料は無料。
あと使用するスマートフォンがiPhoneの場合は特に気にする必要はないが、Androidの場合は端末の受信可能周波数(対応バンド)に注意が必要。台湾大手通信事業者のLTEバンドは
中華電信 900MHz(バンド8) 1800MHz(バンド3) 2600MHz(バンド7)
台湾大哥大 700MHz(バンド28) 1800MHz(バンド3)
遠博電信 700MHz(バンド28) 1800MHz(バンド3) 2600MHz(バンド7)
※2600MHz(バンド7)は新しく、日本では運用されていないバンドなので対応なくても気にしなくてよい。
それぞれのSIMロック解除手続き方法と販売機種の対応バンド一覧
docomo SIMロック解除の手続き
au SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧
SoftBank ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロック解除
料金プラン
以下に紹介する料金プランは空港のショップ専用プラン
10日間以上のプランは省略
中華電信
台湾の最大手キャリア
3日プラン 300元 通話料100元付き
5日プラン 300元 通話料50元付き
5日プラン 500元 通話料300元付き
7日プラン 500元 通話料150元付き
すべてデータ通信は無制限
台湾大哥大
台湾の大手キャリアの一つ
3日プラン 300元 通話料100元付き
5日プラン 300元 通話料50元付き
6日プラン 400元 通話料50元付き
7日プラン 500元 通話料150元付き
すべてデータ通信は無制限
遠博電信
こちらも大手通信キャリア
3日プラン 300元 通話料100元付き
5日プラン 300元 通話料50元付き
5日プラン 500元 通話料300元付き
7日プラン 450元 通話料100元付き
8日プラン 450元 通話料50元付き
すべてデータ通信は無制限
購入方法
希望のプランのアルファベットを伝え、パスポートとスマホを渡せば購入できる。ほとんどのショップで店員さんがAPN設定を行ってくれ、使える状態にしてくれる。
注意事項
iPhoneは必ずApple IDを確認
iPhone利用する人は必ずApple IDとパスワードを確認してから渡航しよう。
「iPhoneを探す」がONになっている場合、SIMを入れ替えるとアクティベーションロックがかかってiPhoneがApple IDとパスワードの入力を求めてくる。
docomoの場合はテザリングできない
docomoのスマートフォンはテザリングを利用するとAPN設定が自動的に SPモード に戻ってしまい通信できなくなってしまう。
テザリングOFFにしても台湾の通信事業者のAPN設定に再度設定しなければ使えない。
一緒に行ってる友達やタブレットなどにテザリング通信したくてもできないので、その端末のみでの使用となる。
いくつか注意すれば購入も簡単で、安く、日本でいるときと変わらない快適な通信環境が実現できるのでおすすめだ。