iPhoneを修理や交換に出す際の事前準備チェックリスト

iPhoneを店舗に持ち込んで修理や配送修理、エクスプレス交換、バッテリー交換する場合の事前準備、やっておくべきことをまとめました。
持ち込み修理の場合は自宅で事前に済ませておかないと店舗で修理受付してもらえない場合もありますので以下を順に確認してください。
iPhoneが故障すると慌てると思いますが、面倒でもしっかり準備して修理や交換をする方が結果的にスムーズで、失われるものも少なくて済みます。

Apple正規修理、非正規修理どちらに修理に出すにしても、以下のリストを参考に事前準備をしておけば大丈夫です。

① Apple Account情報(メールアドレス、パスワード)
② 盗難デバイスの保護をオフ
③ iPhoneを探すをオフ(必須)
④ AppleWatchのペアリング解除
⑤ ウォレットから交通系ICカードの削除
⑥ LINEなどの引き継ぎ準備
⑦ バックアップ
ではそれぞれ解説していきます。
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修理や交換に出す前の事前準備

①Apple Account情報(メールアドレス、パスワード)

Apple Account(旧名称 Apple ID)のメールアドレスとパスワードを把握しておきましょう。
Apple Accountのメールアドレスは[設定]の一番上にある[名前]をタップした画面に表示されます。

パスワードがわからない場合は
Apple Accountのパスワードを忘れた場合(Apple公式)
を参考に事前に再設定してください。

iPhoneのメモアプリに残している場合やパスワードアプリに保存している場合は、Apple Account情報だけは紙に書き出しておくといいと思います。

②盗難デバイスの保護をオフ

iOS17.3で追加されたセキュリティ機能「盗難デバイスの保護」は、オンになっていると持ち込み時に店頭では即時オフにすることができません。セキュリティ遅延1時間待つ必要があり、予約していても修理受付自体を断られる場合があります。自宅で事前にオフにしておきましょう。

▪️[設定]>[Face IDとパスコード(Touch IDとパスコード)]>[盗難デバイスの保護]>[盗難デバイスの保護]ボタンをオフ

普段いる場所から離れている場合やセキュリティ継続が必要が「常に」になっている場合はセキュリティ遅延1時間の経過を待つ必要があります。
▪️上記の盗難デバイスの保護をオフにしたあとに[セキュリティ継続の開始]>残り時間が経過後に盗難デバイスの保護がオフにできます。
※進行中はiPhoneの電源をオフにしたり再起動しないで待ってください。
盗難デバイスの保護 セキュリティ継続

 

故障箇所がFace ID(顔認証)やTouch ID(指紋認証)に及ぶ場合、盗難デバイスの保護をオフにできません。
盗難デバイスの保護が有効な場合は端末から「iPhoneを探す」をオフにできないため、iCloud探すから「修理または下取りに出す準備」を行う必要があります。
以下の項目「③iPhoneを探すをオフ」のiPhoneが使用できない場合を参照してください。

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③ iPhoneを探すをオフ(必須)

「iPhoneを探す」をオフにすることは修理に出す前に必ず行っておかなければならない項目です。

▪️[設定]>[名前]>[探す]>[iPhoneを探す]>[iPhoneを探す]をオフにする。Apple Accountのパスワードの入力が必要
※iPhoneを探すがグレーアウトして押せない場合は上記「②盗難デバイスの保護」がオンになっています
iPhone探すオフ

iPhoneが使用できない場合
iPhoneが電源が入らない場合や操作できない場合、故障箇所がFace ID(顔認証)やTouch ID(指紋認証)で盗難デバイスに保護がオフにできない場合はiCloud探すにアクセスして「デバイスの解除」または「修理または下取りに出す準備」をする必要があります。
※この操作は修理に出す端末以外(他のApple Accountでサインイン中のiPhoneやiPad、WindowsPC)からも行えます。
▪️Webブラウザ(SafariやChrome)でicloud.com/findにアクセス>サインイン>別のApple Accountでサインイン>メールアドレスとパスワードでサインインします。

▪️あなたのデバイスの中から[修理する端末]を選択>[このデバイスを解除]をタップします。
「このデバイスを消去」ではありません

▪️[解除]、または「修理または下取りに出す準備をしますか」の[続ける]をタップします。
Apple Accountのパスワードを入力して[デバイスを解除]、または[続ける]をタップします。

あなたのデバイスから修理する端末名が消えている、または「修理下取りに出す準備が完了」の表示が出ていればOKです。

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④ AppleWatchのペアリング解除

Apple Watchを利用している場合はiPhoneを修理に出す前にペアリングを解除しておきます。iPhoneを修理するのに必須作業ではありませんが、iPhone修理後のApple Watchペアリングがスムーズになります。
Apple Watchに交通系ICカード(Suicaなど)を入れている場合はApple Watchから削除しておきます。

Apple Watchのペアリング解除方法は
→Apple Watch のペアリングを解除して消去する(Apple公式)
を確認してください。

⑤ ウォレットから交通系ICカードの削除

iPhoneのWalletに交通系ICカード(Suicaなど)を入れている場合はWalletから削除します。事前に削除しておくことで修理後にスムーズに残高を引き継げます。

▪️[設定]>[ウォレットとApple Pay]>[交通系ICカード]を選択>一番下までスクロールし[カードを削除]で削除します。

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⑥ LINEなどの引き継ぎ準備

ほとんどのアプリは次の項目「⑦ バックアップ」で問題なく引き継げますが、LINEはトーク履歴が消えたり、アカウントが引き継げなくならないように事前に準備をおすすめします。

LINEアプリのパスワード
LINEのパスワードが不明の場合は事前にパスワード変更しておきます。
▪️LINEアプリを開き、[ホーム]>[設定マーク]>[アカウント]>[パスワード]で新しくパスワードを設定できます。

パスワードは文字や数字を連続して使用せず、半角の英大文字、英小文字、数字、記号のうち、3種類以上を含む8~20文字で設定します。

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トークのバックアップをする

トークのバックアップとバックアップ用PINコードを設定します。トークのバックアップがない場合はこれまでのLINEのやり取りが復元できません。
▪️[ホーム]>[設定マーク]>[トークのバックアップ]>[今すぐバックアップ] ▪️[ホーム]>[設定マーク]>[バックアップ用PINコード]>6桁の数字で設定

電話番号に変更がない修理であればLINEは上記2点ができていれば大丈夫です。
その他SNSアプリやゲーム関連アプリ、金融系アプリも引き継ぎ準備、パスワードの変更など、利用アプリによって事前にヘルプページなど確認してください。

⑦ バックアップ

事前にiPhoneを必ずバックアップします。修理の場合は、基本的にiPhone内のデータはすべてリセットされます。非正規のバッテリー交換など以前のデータがそのまま使える場合もありますが、絶対ではないので忘れずバックアップは取っておくようにしてください。またバックアップは時間がかかるので店舗持ち込み時にバックアップできていない場合は、バックアップしてからまた来店(再度予約)するように言われることもあります。

バックアップする手段は主に2つあり、iCloudにバックアップする方法と、WindowsPC(iTunes)やMacにバックアップする方法があります。

iCloudにバックアップする方法
▪️[設定]>[名前]>[iCloud]>[このiPhoneをバックアップ]をオン>[今すぐバックアップを作成] ※Wi-Fi環境推奨

最後に作成されたバックアップが「今日」になっていれば成功です。

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iCloudストレージに空き容量が不足している場合
iCloudストレージが無料の5GBプランの場合などバックアップに必要なiCloudストレージ容量が足りない場合は、「iCloudストレージの一時利用」の機能を使用してiCloudストレージの追加購入なくバックアップを取ることができます。
しかし、そのバックアップが保持される期間が21日間のため、配送修理や修理に預けて後日引き取りに行く場合など注意が必要です。日数に不安がある場合はiCloudストレージのアップグレード(有料)、または以下のWindowsPC(iTunes)やMacにバックアップする方法を検討してください。

▪️[設定]>[一般]>[転送またはiPhoneリセット]>[開始]>[さあ、始めよう]>[すべてのアプリのデータを移行](iCloud同期してないアプリがある場合)>[完了]

進行状況は[設定]のTOP画面、または、[設定]>[名前]>[iCloud]>[iCloudバックアップ]で確認できます。

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WindowsPC(iTunes)やMacにバックアップする方法
今回はMac(Finder)を利用した画面で解説します。
Windowsを使用したバックアップ方法はこちら→Windows(iTunes、Appleデバイス)にiPhoneやiPadをバックアップする方法を画像で解説

▪️Finderを開いた状態でiPhoneをケーブル接続します。Mac側にはデバイスと接続を許可するポップアップが出てきますので[許可]をクリックします。
iPhone側にはPCと接続を信頼する画面が出てきますので[信頼]をタップします。

▪️左の項目から端末名をクリックします。
バックアップの項目の[iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ]を選択します。(Macのみ)
また「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックを入れるとバックアップにパスワードを設定できます。
[今すぐバックアップ]をクリックします。
※iPhoneや Apple Watch 上のヘルスケアとアクティビティのデータを保存しておく場合は、「ローカルのバックアップを暗号化」が必要です。
※設定したパスワードを忘れてしまった場合はバックアップを復元できません。忘れないように書き留めておくなどしてください。

「このMacへの前回ののバックアップ」が今日になっていれば成功です。

まとめ

ここまで行えれば修理や交換前の準備は完了です。店舗持ち込みの場合もスムーズ手続きできると思います。
修理から戻ったらiCloudバックアップを復元し、iPhoneを探すをオン、盗難デバイスの保護をオン、Apple Watchと再ペアリング(バックアップから復元)交通ICカードを再追加、LINEなどの引き継ぎを行なってください。

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