スマホでWi-Fiを接続してインターネットが利用できていたのに、ある日突然接続できなくなるトラブルには様々な原因がありますが、今回はAndroidスマホWi-Fi設定画面で「IPアドレス取得中…」や「IP設定エラー」などの表示で接続できない場合の対処法を紹介します。
原因
ルーターに問題あり
このトラブルの表示はAndroidスマホに見られるエラーですが、原因はルーターにあります。
通常ルーターはIPアドレスと言う数字や記号を各デバイス(PCやスマホ、タブレット)に割り当てます。
かんたんな流れは
①デバイスからルーターへ接続要求
↓
②要求のあったデバイスにIPアドレスを自動割り当て(DHCP機能)
↓
③接続
②の所で問題が起こっていると「IPアドレス取得中…」のまま接続出来なかったり、「IP設定エラー」とエラー表示されます。
ルーターに何らかのトラブルや動作不安定などでIPアドレス自動割り当てがうまくいかず接続できません。
他のデバイスはつながっている
他のスマホやタブレットはWi-Fiでインターネット出来ているのに、1台だけ症状が出ている。
他のデバイスはすでにIPアドレスを割り当てられており、1台だけに症状が出る場合はよくあります。
この場合、いつもWi-Fiエリア内にあるタブレットやPCは接続出来ていて、よく外出するスマホは帰ってきたらWi-Fiに再接続するのでスマホに起こりやすいです。
対処方法
ルーターと言っても1台とは限りません。このIPアドレスの割り当てを行っているのはどの機器かを特定すると解決が早いですが、利用している回線や契約、設置している機器によって各々違いますので、一番かんたんな対処法と注意点を紹介します。
Wi-Fiルーターを再起動する
家庭用であれば家に2~3台の機器が設置されていると思いますが、その中でWi-Fiルーター(バッファローやNEC、アイオーデータ等)を再起動します。
ほとんどのWi-Fiルーターは電源ボタンがついていません。コンセントとつながっている電源ケーブルを抜いて1分くらいたったら再度差し込みます。
起動まで2~3分かかるので少し待ってスマホからWi-Fi接続を確認します。
改善しない場合はIPアドレスをWi-Fiルーター以外の他の機器が割り当てを行っています。他の機器も再起動すると改善する可能性が高いですが、これは契約している回線によって機器も様々で、適当に電源入れなおすと場合によっては設定がリセットされたり他の機器も接続できなくなります。
そのためWi-Fiルーターの再起動で改善しない場合は、インターネット契約している会社(NTTフレッツ光やドコモ光、auひかり、NURO光など)やプロバイダ(ぷららやOCN、BIGLOBE)に問い合わせたほうが確実です。
ケーブルTVのインターネット回線の場合
ケーブルTV(J:COMや地方ケーブルTV)の場合は利用しているルーターとケーブルTVモデムの再起動を行ってください。
ケーブルTVモデムが完全に起動(3分くらい)してからWi-Fiルーターの電源を入れます。
ADSL利用の場合
古いADSLモデムで最新のAndroidスマホにIPアドレスを割り当てられない事があります。
NTTのADSLモデムでSVⅡやSVⅢと言う型番の場合に多く見られます。
この場合ADSLモデムでIPアドレスを割り当てできないので再起動では改善しません。
対策としては
①AndroidスマホでIPアドレスを固定設定(静的)にする方法と
②ADSLモデムとは別にWi-Fiルーターを設置している場合はWi-Fiルーターの設定を変更する方法があります。
①は割り当てられないIPアドレスをスマホ側から指定して接続するのですが、機種変更や他の新しいAndroidスマホで接続する際にその都度同様の設定しなければならないのであまりおすすめではありません。
②のWi-Fiルーターの設定を変更する方が今後のことを考えてもいいでしょう。
設定方法は各プロバイダによって異なるので、ルーターメーカーやプロバイダにサポートしてもらったほうがいいと思います。
またADSLは2023年には終了の予定です。この機会に光回線やケーブルTVインターネットに変更するのもいいでしょう。
さいごに
今回はIPアドレスのエラーについて紹介しました。ここに訪れた人は他のサイトでも調べたと思います。
IPアドレスが割り当てられないならスマホ側から固定(静的)IPアドレスを設定して接続する方法もありますが、それはその場しのぎの対処療法であり、いずれ同じことで困ると思います。
根本的に原因を改善することが重要で、サイトに載っている情報をあれこれ行うよりもWi-Fiルーター再起動で改善しないなら回線事業者やプロバイダにサポートしてもらってください。今回のエラーの場合はスマホの原因ではないので、いろいろ設定を変えることのほうがリスクがあります。