Android9(Android Pie)にアップデートが各機種で提供されるようになってきましたが、アップデート後に今まで使用できていたカーナビがつながらないトラブルや不具合が多いようです。アップデートが引き金のようですが、使っているスマホの機種やカーナビによって原因は様々です。今回は原因ごとの対処法を解説していきます。
またAndroid9のスマホはこれから増えていきますので、情報は随時更新していきます。
カーナビ以外の不具合トラブルについてはこちらを確認してください。
→Android9にアップデート(更新)したら よくある不具合トラブルをまとめ
再ペアリングが必要
Android8.0や8.1からアップデートした場合カーナビ側からすると、新しいスマホだと認識される場合があります。
それが原因で自動接続できずペアリング(初期接続)のやり直しが必要になります。
再ペアリングする際は必ず以下を行ってから再ペアリングしてください。
・スマホ側の以前のペアリング情報を削除する
・カーナビ側のスマホ登録情報を削除する。(カーナビ説明書を確認してください)
スマホ側のペアリング情報削除方法
[設定]>[機器接続]と開きます。接続中はこの画面にカーナビ名が表示されるので右の[ギアマーク]をタップします。接続されていないときは[以前接続されていた機器]をタップしカーナビ名の[ギアマーク]をタップします。
[削除]をタップします。
それぞれペアリング情報が削除できたら再ペアリングを行います。
多い症状 原因と対処法
Android9にアップデートしてペアリングも出来ていて、音楽などのメディア音声は問題なくカーナビから流れるのに、ハンズフリーだけが使えないと言う症状が多いようです。
その中でも特にXperiaが多いようですが、Android9機種は現在まだまだ少なく、日本ではXperia系が最も多くの機種にAndroid9のアップデート提供しているからだと思います。
原因
今回多発しているカーナビとのハンズフリーのトラブルでは明確な原因は今のところ不明ですが、以下で考えられる原因と対処法を解説します。
XperiaのAndroid9に問題がある
TwitterでもXperiaで「Android9にアップデートしたらカーナビ接続ができなくなった」圧倒的に多いです。
Xperia XZ2 PremiumやXZ2 CompactではAndroid9提供以降すぐにソフトウェア更新され、いくつかの問題(アラームなど)が改善されました。OSバージョンがアップデートされると接続トラブルはよくあるので、ソフトウェア更新でカーナビのハンズフリーも改善されるかもしれません。
この場合、対処法はアップデートを待つしかありません。Xperiaのみで起こるトラブルならアップデートで解決する可能性が高いです。
カーナビがAndroid9に対応できない
カーナビがすべてのAndroidスマホに対応しているわけではなく、機種やバージョンによっては接続できないものもあります。特に古いカーナビは新しいスマホに動作対応していない場合が多いです。
そのため各カーナビメーカーや車のメーカーは動作確認済み機種を公式HPで公開しています。
Android9はまだ新しいので掲載されていない可能性が高いですが、各社の動作確認ページを記載します。
トヨタ
https://g-book.com/pc/etc/faq/mobile/n/top.html
日産
http://drive.nissanconnect.jp/MOBILE/
ホンダ
http://www.premium-club.jp/connectivity/car_search/
マツダ
http://infotainment.mazdahandsfree.com/howto-findaphone
パイオニア
https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/carnavi/info/keitai-check/
ケンウッド
https://www.kenwood.com/jp/products/car_audio/app/kenwood_drive_info/comp2.html
アルパイン
https://www.alpine.co.jp/support/connect/bluetooth/
上記のメーカーリンクに掲載されていない場合はメーカーサポートなどに対応状況を確認してみてください。純正ナビの場合は車のディーラーや販売店に聞いてもわからないと思います。サポートセンターや電話窓口は情報を共有している上、比較的情報も多くスキルも高い場合が多いです。
複数のメーカーのサポートセンターに電話で問い合わせた聞いたところ、Android9で接続できない事象を多く確認しているとの事でした。
私個人のカーナビはパイオニア製なので詳しく聞けて、2016年以降に発売された機種はカーナビのアップデートで改善できる可能性があるそうです。パイオニア製ナビの場合は機種によって最大3年間は無償アップデートできるようでした。
対処法はこちらもカーナビのソフトウェア更新やアップデートで改善となりますが、少し時間が経過しないとカーナビのアップデートは提供されないかもしれません。
Android9新機能の影響
Android9の新機能の1つで「自動調整バッテリー」と言う機能が追加されました。この機能はアプリの使用状況をスマホが学習し、使用頻度の低いアプリの動作を抑え、使用頻度の高いアプリに電力を優先する機能です。バッテリーを節約する機能なのですが、一部の通信系システムアプリに影響している可能性(通信系アプリは電力消費が比較的多いため)があります。また学習して最適化するのですが、Android9アップデート直後はまだ学習が不十分なのかもしれません。アプリの動作を制限する機能なので「自動調整バッテリー」をOFFにします。
[設定]>[バッテリー]>[詳細設定]>[自動調整バッテリー]の順で開きON OFFを設定できます。OFFにしたら再ペアリングしてください。
Androidスマホの設定
Bluetoothは様々な設定箇所があります。その設定を見直すことで改善できる可能性があります。
・Bluetoothシステムアプリのデータ削除
・Bluetoothスキャン機能のOFF
・機内モード
などです。
操作方法は過去にカーナビ接続できない記事に詳しく書いてあるので参考にしてください。Android9でもほぼ操作は変わりません。
→カーナビとBluetooth接続できないトラブル|Android
セーフモード起動でペアリングしてみる
ここまで行って改善ない場合は、スマホをセーフモードで起動してペアリングします。
セーフモードはスマホ購入してからインストールしたアプリの動作を停止して一時的に初期状態で起動する方法です。
セーフモード起動するとホームアプリがデフォルトに戻ったり、ウィジェットの再配置など必要になる場合があります。
【起動方法】
Xperiaの場合は[電源ボタン]長押しで表示された電源メニューの[電源を切る]を長押しするとセーフモードで再起動します。セーフモード中は画面にセーフモードと表示されます。
【解除方法】
解除するには再起動すると通常状態で起動されます。
セーフモード起動中に接続やハンズフリーが改善したら、インストールしたアプリが影響しています。
Android9にアップデートしたことでアプリが新しいAndroidに対応できず誤作動や通信に影響を及ぼしていたことになりますので、スマホ購入後にインストールしたアプリで疑わしいアプリをアンインストールして確認していきます。
主に〇〇ネットワークとかWi-Fi〇〇とか、Bluetooth○○など通信に関係するアプリや、節約系や動作を軽くするなどと謳ったアプリが可能性があります。
ここまでカーナビの接続できない考えられる原因と対処法を紹介してきましたが、新しい情報があれば随時追記していきます。
Androidスマホのアップデートはしないほうがいいの?
Android9にアップデートしたことで接続トラブルが発生したら、今後はアップデートは控えたり、少し待ってからしたほうがいいのではと考えると思いますが、アップデートやソフトウェア更新は基本的に行ったほうがいいです。
セキュリティアップデートも含まれる
今回のようなOSのバージョンアップは確かにトラブルになる事も多いのですが、Android9のアップデートにもセキュリティアップデートが含まれます。そのため最新状態が最も安全です。
またトラブルや問題の修正もアップデートの主目的の一つなのでアップデートやソフトウェア更新がきたら極力行ったほうがいいでしょう。
使いづらくなった
今回のように大きなOSバージョンアップを行うと設定画面やステータス画面などUI(ユーザーインターフェイス)が変わる場合が多いです。慣れるまでは使いづらさを感じるかもしれませんが、いつかは機種変更などで変わります。
そのため早めに慣れておくのがいいでしょう。
以上Android9でBluetoothが接続できなくなった場合の原因と対処法を紹介しました。