Bluetoothイヤホンの接続が途切れる(音飛び)原因と対策方法

Bluetoothイヤホンの接続が途切れる(音飛び)原因と対策方法

iPhone7がイヤホンジャックを廃止した事でBluetoothイヤホン等が一気に普及した。Bluetoothは今やWi-Fiに次ぐ認知度の高い無線通信方式になったと思います。
スマホでも一番利用されているのがイヤホンやヘッドホンまたはカーナビやスピーカーと接続して音楽や通話で利用する方が多いと思いますが、そのような利用シーンで突然に途切れたり、音飛びしたりすることはないでしょうか?原因によっては改善できるかもしれないのでいくつか紹介していきたいと思います。

はじめに

まず今回はスマートフォン(iPhone、Android)と以下のBluetooth機器接続の場合を想定し解説します。
・Bluetoothイヤホン、ヘッドホン
・Bluetoothスピーカー
・カーナビ(有線接続やFMトランスミッター接続は除く)
※そもそもBluetooth接続(ペアリング)できない状況は今回は除く。あくまでも繋がっていて途切れる場合

途切れた場合に主に3つの原因にわけられます

①スマホ側の問題
②Bluetooth機器の問題
③通信の問題

①スマホ側の問題

処理不足

スマホ再生した音楽をBluetooth機器で再生されるまでに、[音楽を再生]→[音声データを圧縮(エンコード)]→[Bluetooth機器に送る]という作業が行われている。受け取ったBluetooth機器側では[音声データを復元(デコード)]→[再生]という流れになります。
Bluetoothは伝送量が少ないためこのような作業が必要なのだが、スマホ側の処理能力が落ちている場合にはスマホ側のエンコードが滞り再生が途切れたり、音楽プレーヤーアプリが一時停止になったりする。ゲームアプリなどの高負荷アプリが起動している場合に起こりやすい

対策としては
・音楽プレーヤーアプリ以外のアプリを終了させる。
・スマホの再起動

BluetoothスキャンをOFF(Androidのみ)

位置情報設定に「Bluetoothスキャン」という項目がある。Bluetoothスキャンは位置情報の精度を上げる機能の一つなのですが、インストールしているアプリに位置情報のアクセスが許可されている場合、起動アプリによって勝手にBluetoothがON OFF切り替わったり不安定になることがある。
BluetoothスキャンはOFFにしても通常の使用には特に問題ありません。Wi-FiスキャンはONのままでいいです。

対策方法
・BluetoothスキャンをOFFにする
[設定]>[Google]>[位置情報]>[スキャン]の順で開き。スキャンの画面の「Bluetoothスキャン」をOFFにする。
Bluetoothスキャン

機内モードにする

スマホが何らかの不安定な状または原因不明な場合は1分ほど「機内モード」をONにする。
Bluetoothを含むネットワークがリフレッシュされ接続が安定する場合がある。

②Bluetooth機器側の問題

Bluetooth機器側も不安定になる事もあります。前項でも説明した動作としてBluetooth機器側はスマホ側で圧縮されて送られてきたデータを復元(デコード)して再生している。Bluetooth機器が不安定で処理がうまくいかない場合は突然途切れたりすることも考えられます。
また過去にに接続したスマホやタブレットの端末数が多い場合も不安定になりやすい。

対策方法
・Bluetooth機器の再起動
・Bluetooth機器をリセット(初期化)して再ペアリング(イヤホン、ヘッドホン、スピーカーの場合)
・他の登録機器を削除する(カーナビの場合)

完全ワイヤレスイヤホン(NFMI)の場合

AirPods 途切れ

近年人気の完全ワイヤレスイヤホン。AppleのAirPodsが有名だが、各社とも様々なイヤホンが登場し人気のタイプである。
このタイプには左右のイヤホンの通信方式に、NFMI(MiGLO)という技術を採用した製品がいくつか発売されている。NFMIの詳細については今回は省くが、スマホからイヤホン(片耳)にはBluetooth通信されて、左右イヤホンはNFMIで通信されている。補聴器で利用されていた技術で低遅延、省電力、障害物の影響を受けにくいという特徴がある。そのため左右をBluetoothで通信するタイプよりは途切れにくい
片耳は正常なのにもう片方は途切れるといった場合は、左右のイヤホンの通信に原因があるのでBluetoothを疑っても改善しません。

片耳しか聞こえない、片耳途切れる場合の対策は
・一旦両耳ともケースに戻す
・イヤホンをリセット(初期化)して再設定

NFMIは磁気を用いた通信のため、技術的に動き(向きの変化)には弱い。そのため片耳を頻繁に外したりして使っていると接続が途切れるたり、つながらなくなったりする場合があります。
NFMIはスマホからBluetoothで送られてきたデータを片耳で復元(デコード)し、また圧縮(エンコード)してもう片方に送っているためそもそもイヤホンの性能も関係してきます。また電磁ノイズの影響を受けないような内部デザインも音の質や安定性に影響を及ぼす場合もあります。
話しはそれますが、YoutubeなどにAirPodsと安価の模造品を分解した動画などがいくつもあり、外見は同じでも中身は全然違う。スペックや外見だけでなく内部デザインなどで性能が変わるので、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ場合は信頼できるイヤホンメーカーのものをおすすめする。

③Bluetooth通信の問題

音声が途切れる(音飛び)する原因で一番可能性が高いのがこの通信の問題。スマホとBluetooth機器間の通信状態が原因がある場合に起こる。そもそもBluetoothは電波自体が強くない。そのため利用環境によって起こる可能性が高い。
※今回はストリーミングの音楽サービスでデータ通信(LTEやWi-Fi)の電波状態が悪く途切れるのは除く

電波の減衰や遮断

人間の体は電波を遮断します。
例えばイヤホンやヘッドホンで、左側にイヤホンのBluetooth受信部があり、右のポケットにスマホを入れている場合、間にある人体が電波を遮断するので非常に途切れやすくなる。かばんに入れていて持ち変えたりすると途切れたり、満員電車で人体が密集した状態で途切れるのも人間の体による電波の減衰や遮断が原因だ。

対策方法は
・スマホとBluetooth機器の間になるべくモノや人体が間に入らないように工夫する

端末やBluetooth機器が古い

Bluetooth電波の強さを表す規格、Bluetooth Classある。

Class 1 100mW 最大通信距離 約100m
Class 2 2.5mW 最大通信距離 約10m
Class 3 1mW 最大通信距離 約1m

最新のスマホではBluetooth Class 1搭載の製品も登場してきているが、実際に100m届くわけではない。日本の法律に合わせて出力は調整されています。
スマホがClass 1でも Bluetooth機器Class 2なら最大通信距離は10mとなる。今はClass 3の製品は存在しないと思うが、まだほとんどのBluetooth機器がClass 2である。同じClass 2でも各機器の内臓アンテナの品質や性能によって通信距離にはかなりばらつきがあり、古い機器や安価な機器の場合は電波強度が強くない場合が多い。その場合は通信安定性は低くなり途切れやすくなる。
例として手元にある機器で検証してみた結果、Bluetooth4.1、Class2対応のイヤホンを使用して、ノートPC(Bluetooth5.0)と接続時は非常に安定して途切れることはなかったが、PS Vita(Bluetooth2.1)で接続した場合は少し動くと途切れたりした。
古い機器と新しい機器の極端な例ではありますが、上記で説明したClassやVerのスペックだけでなく、機器が古いと途切れやすい事は可能性として高いです。

対策は機器同士を近くで利用するしかない。

電波干渉

Bluetoothは2.4GHz帯の周波数を使用しているが、同じ周波数を使う機器と干渉することがあります。
例えばWi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯を使用しており、電子レンジは2.45GHzをコードレス電話機も2.4GHz帯を使用ししている。Wi-Fiも電子レンジもBluetoothより強力なため干渉した場合にBluetoothに影響がおきやすい。しかしWi-Fiなどが2.4GHz帯域をすべて占領しているわけではないので、Bluetooth空いてるところ(チャネル)を探しながら毎秒1600回チャネル切り替えて(周波数ホッピングFHSS)接続しているのだが、Wi-Fiの電波が多いところなどでは干渉して途切れる事がある。また人込みやイベント会場などでBluetooth機器がたくさん利用されている場所ではBluetooth同士で干渉する場合もあります。

通勤などで毎日同じ電車に乗っていたり、車で通ったりするとすると、毎回同じ場所で途切れる場合もあるが、それは高圧線などの強力な電磁ノイズに影響を受けている可能性が高いです。

このような場合は特に対策方法はなく、その場から離れるしかありません。
家庭内の場合はWi-Fiルーターのチャネルを固定化するという方法もあるが、Wi-Fiの速度は低下します。また接続不安定になりかねない。そもそもWi-Fiは隣の家からも届いていたりするので、自宅のルーターだけ設定した所で効果は薄いのでおすすめできません。

さいごに

対策方法がない場合もあるが、原因がわかると余計な事をしなくて済むと思います。
携帯ショップなどに相談すると原因不明の場合は端末初期化を勧められたりする場合がありますが、原因は他にある場合にデータ消失のリスクを冒してまで初期化しても改善しない。そのような余計な事をしないで済むように今回の記事が少しでも役立てば幸いです。

iPhone&Androidカテゴリの最新記事