Android12 不具合(トラブル)まとめ 対処法と対応修正状況

Android12が2021年10月より提供され、搭載スマホの発売やOSバージョンアップで利用機種も拡大しています。今回のAndroidバージョンアップは過去のAndroidバージョンアップと比較してもデザインの変更、プライバシーの強化など大きく変わり様々な影響が考えられます。
Android12に関連したトラブルや不具合をまとめ対策や対処法を紹介しています。

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・Google
Pixel 3、Pixel 3 XL、Pixel 3a、Pixel 3a XL、Pixel 4、Pixel 4 XL、Pixel 4a、Pixel 4a (5G)、Pixel 5、Pixel 5a (5G)
・SONY
Xperia 1 II、Xperia 10 II、Xperia 5 II、Xperia 1 III、Xperia 10 III、Xperia Ace II、Xperia 5 III
・SHARP
AQUOS zero2、AQUOS R5G、AQUOS sense4、AQUOS sense5G、AQUOS R6、AQUOS sense6
・富士通
arrows 5G、arrows Be4、arrows NX9、arrows Be4 Plus、arrows We
・Samsung
Galaxy S10、Galaxy S10+、Galaxy S10+ (Olympic Games Edition)、Galaxy Note10+、Galaxy Note10+ Star Wars Special Edition、Galaxy S20 5G、Galaxy S20+、Galaxy A41、Galaxy Note20 Ultra 5G、Galaxy A51 5G、Galaxy S21 5G、Galaxy S21 5G Olympic Games Edition、Galaxy S21 Ultra 5G、Galaxy S21+ 5G、Galaxy A52 5G、Galaxy Z Flip3、Galaxy Z Fold3 5G、Galaxy A22 5G
・LG
LG V60 ThinQ 5G、LG style3、LG VELVET
※同機種でも取り扱いキャリア(docomo、au、SoftBank、楽天など)によってバージョンアップ提供状況異なる場合があります。
ここからはトラブルの原因や対処法を紹介していきます。Androidは通信キャリアや端末製造メーカーによって設定がカスタマイズされていたり、設定が制限され項目自体ない場合もあります。Google製Pixel端末の設定画面で解説しますが、メーカーによって表記が違う場合は()内に記載します。
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目次

アプリ

Android12にOSバージョンアップした場合は必ずインストールしているアプリをすべてPlayストアから最新バージョンにアップデートしましょう。各アプリ提供元でAndroid12対応版のアプリが提供されます。
古いバージョンのまま利用しているとトラブルや動作異常、データ消失、他のアプリへの影響やバッテリーの異常消費などの可能性があります。

アプリアップデート方法

■Playストアアプリを開き右上の[アカウントアイコン]をタップし[アプリのデバイスと管理]を開きます。

■[利用可能なアップデートがあります]の下[すべて更新]をタップします。

まれに「ダウンロードを待機しています…」のままで更新がされない場合があります。「Chrome」や「AndroidシステムのWebView」と言うアプリが関係している場合がありますのでその際は以下を参照し対処してみてください。
Chromeが更新できない場合の対処法

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モバイルネットワークが圏外になる、不安定

5G対応端末でキャリアのモバイルネットワーク(携帯会社の通信)がまれに圏外になったり、通信が安定しない場合があります。スマホの再起動やモバイルデータを入れ直すと一時的に改善するが再発を繰り返す場合には以下の対策を行なってください。

①接続の自動調整をOFFにする

「接続の自動調整」とはスマホが利用状況に応じて4G⇆5Gエリアの切り替えを行いバッテリーの持ちを長くしたりパフォーマンスを最適化する機能です。例えばLINEやSMSの送信は4G回線で行い、動画視聴などは5G回線を利用するなどです。
この4G⇆5Gの切り替えがスムーズに行えなかったり、5Gエリアの影響などで圏外やモバイルネットワーク通信が不安定になることがあります。

■[設定]>[ネットワークとインターネット(接続)]>[接続の自動調整]を開き「接続の自動調整」をOFFにします。

②APNリセット

通信キャリアのAPN(アクセスポイント設定)をリセットします。
※eSIM、MVNO(格安SIM)利用している場合はAPN初期設定をを再度行わないといけない場合があるため、通信会社に問い合わせてから行なってください。

■[設定]>[ネットワークとインターネット]>[SIM(モバイルネットワーク)]>[アクセスポイント名]の順で開きます。

■右上の[︙]>[初期設定にリセット]をタップします

③ネットワーク設定のリセット

ネットワーク設定のリセットはAndroidのネットワーク設定を初期の状態にリセットします。モバイルネットワーク通信だけではなくWi-Fi、Bluetoothもリセットされるので再接続設定が必要となります。

■[設定]>[システム]>[リセットオプション]>[Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット(ネットワークをリセット)]を開きます。

■「ダウンロードされたeSIMを消去」のチェックが外れている事を確認し[設定をリセット(リセット)]をタップします。

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Wi-Fiが接続できない、自動接続されない

Android12にOSバージョンアップしても基本的にはWi-Fiを再設定する必要はありませんが、自宅や職場のWi-Fiなどに接続できない、または自動接続されなくなった場合には以下を順に試してください。
公共のWi-Fiは定期的に繋ぐわけではないのでAndroid12バージョンアップ以外が原因の可能性が高いです。その場合はフリーWi-Fi系アプリ(タウンWi-Fiなど)や接続するWi-Fi側の問題を疑ってみてください。

①接続設定のやり直し

まずはWi-Fiネットワーク設定を消去し接続したいWi-Fiネットワークに再度接続設定をやり直します。

■[設定]>[ネットワークとインターネット(接続)]>[インターネット(Wi-Fi)]を開きます。接続できないネットワーク名(SSID)を長押し[削除(ネットワークを削除)]をタップします。

■接続したいWi-Fiネットワーク名をタップしてパスワード(暗号化キー)を入力して接続します。またはQRコードやAOSSなどでも構いません。WPS(プッシュボタン方式)は※現在のAndroidバージョンではセキュリティが低いため利用できなくなっています。

②機内モード

一旦機内モードにすることで通信をリフレッシュできます。スマホは設定でWi-FiをOFFにしても実際には完全に停止されておらず、位置情報の精度をあげるWi-Fiスキャンなどは利用できます。機内モードにすることで完全に停止することができます。

③Wi-Fiルーター再起動

利用しているWi-Fiルーターを再起動します。新しいOSバージョンのスマホにルーターからIPアドレスが正しく払い出されない場合に有効です。
ほとんどのWi-Fiルーターには電源スイッチなどは付いていないので電源プラグを外して差し直してください。
Wi-Fiルーターをブリッジモード(アクセスポイントモード)で利用している場合はさらに上流にあるルーターも再起動します。その場合は上流にあるルーターが起動してから(2〜3分)その下のWi-Fiルーターを電源入れます。

④Wi-Fi関連アプリを停止する

Wi-Fi関連アプリを停止またはアンインストールする。フリーWi-Fiに自動接続するアプリなどが正常に動作していない、またはWi-Fi自動接続の妨げになっている場合がよくあります。
主なアプリは
・タウンWi-Fi
・フリーWi-Fiプロテクション
・ギガぞう
などで、他にも「無料Wi-Fi…」などWi-Fiに関連しそうなアプリは停止、アンインストールしてみてください。

⑤デバイスのMACを使用に変更

「ランダムMACの使用」という機能がAndroid10以降に実装されていますが、Android12からはランダム化される動作が変わっています。
そのためOSアップデートした直後はうまく接続できない可能性があります。その場合「デバイスのMACを使用」に変更します。

■[設定]>[ネットワークとインターネット]>[インターネット(Wi-Fi)]を開き「ネットワーク名」を長押し[変更(ネットワーク設定を管理)]をタップします。

■[詳細設定]を開きプライバシーの項目を「ランダムのMACを使用」から「デバイスのMACを使用」に変更し保存をタップします。

⑥ネットワーク設定のリセット

ネットワーク設定のリセットはWi-Fi、Bluetooth、モバイルネットワークをリセットして初期状態に戻します。Bluetoothも再接続設定(ペアリング)が必要となります。

■[設定]>[システム]>[リセットオプション]>[Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット(ネットワークをリセット)]を開きます。

■「ダウンロードされたeSIMを消去」のチェックが外れている事を確認し[設定をリセット(リセット)]>[設定をリセット(リセット)]をタップします。

リセット後にWi-Fiを再度接続設定を行う。

⑦Wi-Fiセキュリティを下げる

新しいWi-FiルーターはWi-FiセキュリティがWPA3がデフォルト(初期状態)で設定されれている機器があります。WPA3はWEPやWPA2より強力なセキュリティですが、相性などによりAndroidだけでなくiPhoneでも接続できなくなる、または接続不安定になるトラブルが多く確認されています。その場合Wi-Fiルーター側でセキュリティモードをWPA3からWPA2に変更して対処するしか現段階では方法がありません。

ルーターメーカー、機種により設定方法がそれぞれ違うため設定方法はWi-Fiルーターメーカーのサポートに問い合わせるかヘルプページを確認してください。
メーカーごとに暗号化モードの表記がちがうため変更箇所は以下を参考にしてください。

・NEC(Aterm)
WPA3-SAE(AES)→WPA2-PSK(AES)
WPA2-PSK(AES) /WPA3-SAE(AES)→WPA2-PSK(AES)
・バッファロー、エレコム
WPA3 Personal→WPA2 Personal
WPA2/WPA3 Personal→WPA2 Personal
・アイオーデータ
WPA3(AES)→WPA2(AES)
WPA2/WPA3(AES)→WPA2(AES)

⑧バンドステアリングを停止する(参考)

OSバージョンアップとは直接関係ないため参考情報として記載します。

バンドステアリングとは2.4GHzと5GHzの周波数を利用状況に応じて混雑を回避し自動で切り替えるWi-Fiルーターの機能です。本来は通信を安定させる機能ですがこの機能が原因で逆に不安定になる場合があるのでバンドステアリング機能を停止します。
機種によってはデフォルトでOFFになっている場合が多くSSIDに2.4GHzと5GHzにわかれている場合はバンドステアリングが無効になっているので設定変更の必要はありません。

Buffalo-G-〇〇〇〇 ←2.4GHzのSSID
Buffalo-A-〇〇〇〇 ←5GHzのSSID
aterm-〇〇〇〇-g ←2.4GHzのSSID
aterm-〇〇〇〇-a ←5GHzのSSID

設定変更方法はルーターメーカーサポート問い合わせやヘルプページから確認してください。

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Wi-Fiテザリング

Wi-FiテザリングでPCなど接続して通信利用していた場合にAndroid12バージョンアップ後に再接続できなくなる場合があります。

以下Windows11のPCを例に説明していきますがMacやカーナビなどでも同様の対策を行なってください。

①テザリング設定の削除→再設定

PC側のテザリング設定を削除し再度接続設定をします。

■右下の[ネットワークアイコン]>[>]をクリックします

■Androidスマホのネットワーク名(SSID)を右クリックして[削除]をします。

■再度ネットワークセキュリティキーを入力して接続し直します

②機内モード

スマホ側を一旦機内モードにすることで通信をリフレッシュできます。

③ネットワーク名、パスワードの変更

スマホ側でネットワーク名とパスワードを変更して接続設定をやり直します。

■[設定]>[ネットワークとインターネット(接続)]>[アクセスポイントとテザリング]>[Wi-Fiアクセスポイント(Wi-Fiテザリング)]のネットワーク名とアクセスポイントのパスワード(パスワード)を変更します。

■変更後はPC側で新しいパスワードを使用して再接続します。

④セキュリティを変更する

一部のスマホではWi-Fiテザリングのセキュリティが「WPA2/WPA3 Personal」になっています。セキュリティ設定を「WPA2 Personal」に変更します。

■[設定]>[ネットワークとインターネット(接続)]>[アクセスポイントとテザリング]>[Wi-Fiアクセスポイント(Wi-Fiテザリング)]>[セキュリティ]で変更します

⑤互換性を拡張する(互換性を優先)をONまたはOFFにする

この設定はWi-Fiテザリングで使用する周波数を変更できます。ONにすると互換性優先の2.4GHzになります。OFFの場合は速度優先の5GHzになります。
どちらがいいというわけではなく2.4GHzの場合は他の電波に影響を受ける可能性もあるので現在がONの場合はOFFに変更します。

■[設定]>[ネットワークとインターネット(接続)]>[アクセスポイントとテザリング]>[Wi-Fiアクセスポイント(Wi-Fiテザリング)]の[互換性を拡張する(互換性を優先する)]を変更します

⑥VPNをOFFにする

セキュリティアプリ(ノートンやマカフィー)などでVPNを設定している場合、VPNアプリを利用している場合はVPNをOFFにしてテザリングを試します。

■それぞれのVPNアプリでOFFにするか、[設定]>[ネットワークとインターネット(接続)]>[VPN]で設定されたVPNを削除します。

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Bluetooth

Bluetoothは主にイヤホンやカーナビ、スピーカー、スマートウォッチなどで利用しますが、「接続できなくなった」「自動で接続されない」などのトラブルは以下の対策を行なってみてください。

①再ペアリング

ペアリングを解除して再ペアリングします。

■[設定]>[接続済みのデバイス]>「ペア設定済みのデバイス(ペアリング済みデバイス)」で問題のある機器名右側の[歯車マーク]をタップして[削除]でペアリング解除します

※カーナビやスマートウォッチの場合はスマホ側のペアリング解除だけではなく、必ず機器側のペアリング情報も一旦削除してください。再ペアリングがうまくできない場合があります。

■Bluetooth機器側をペアリングモードにして[設定]>[接続済みのデバイス]>[+新しいデバイスとペア設定]>[目的の機器名]>[ペア設定する]をタップします。カーナビやスマートウォッチで連絡先を利用する場合は「連絡先と通話履歴へのアクセスを許可する」にチェックを入れるのを忘れずに

②機内モード

一旦機内モードにすることで通信をリフレッシュできます。スマホは設定でBluetoothをOFFにしても実際は完全に停止されておらず、位置情報の精度をあげるBluetoothスキャンなどは機能します。機内モードにすることで完全に停止することができます。

③Bluetoothシステムアプリのデータ消去

Bluetoothを機能させているシステムアプリのデータ消去を行い初期化します。初期化してもペア設定は失われませんが、一度ペアリング解除して再ペアリングを行います。

■[設定]>[アプリ(アプリと通知)]>[〇〇個のアプリをすべて表示]し右上の[︙]>[システムアプリを表示]の順に開きます。

■一覧の中から[Bluetooth]>[ストレージとキャッシュ]>[ストレージを消去(データ消去)]をタップします。

■消去した後に①再ペアリングを行います。

④ネットワークリセット

ネットワーク設定のリセットはWi-Fi、Bluetooth、モバイルネットワークをリセットして初期状態に戻します。Bluetoothはペア設定がすべて削除されます。Wi-Fiも再接続が必要となります。

■[設定]>[システム]>[リセットオプション]>[Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット(ネットワークをリセット)]を開き「ダウンロードされたeSIMを消去」のチェックが外れている事を確認し[設定をリセット(リセット)]をタップします。

リセット後に①再ペアリングを行います。

⑤Bluetooth機器側のリセット(イヤホン、スピーカーの場合)

イヤホンやスピーカーの場合は機器側のリセット(初期化)を行なって再ペアリングをします。スマートウォッチやカーナビはペア設定以外のデータも失われる可能性が高いので各メーカーに相談してください。

リセット方法は機種によって異なるのでイヤホン、スピーカーの取扱説明書やヘルプガイドを確認してください。

⑥AVRCPバージョンを下げる

AVRCPとはBluetoothプロファイルの一つでイヤホンやスピーカーと接続した際にBluetooth機器側から再生、停止、曲送りなど操作ができるようにするプロファイルです。
スマホ機種にもよりますがAVRCPバージョンがデフォルトで1.5なっている機種があるので1.4に下げます。
基本的にはAVRCP1.5でも下位互換でAVRCP1.4に対応しますが過去の事例からAVRCP1.4の方が安定する場合があります。

■[設定]>[デバイス情報(端末情報)]の[ビルド番号]連続でタップし「開発者向けオプション」を有効にします。

■[設定]>[システム]>[開発者向けオプション]の中の[Bluetooth AVRCPバージョン]を1.5→1.4に変更します

変更後は①再ペアリングを行います

Bluetooth接続に関する対策方法は以上です。

音量が小さくなった場合

Bluetooth接続は可能だが「音量が小さくなった」「聞こえづらくなった」場合は「絶対音量を無効にする」をONにします。絶対音量とはイヤホンなどと接続した場合にAndroid側とイヤホン側の音量調節が統一(片方が固定)されます。例えばAndroid側音量が「1(固定)」でイヤホン側で最大にしても音量1の中での最大なので一定以上上がりません。「絶対音量を無効にする」をONにする事でこの固定された音量が解除されAndroid側、イヤホン側両方で音量調節できるようになり幅が広がります。

■上記「AVRCPバージョンを下げる」に記載してある方法で「開発者向けオプション」を有効します。

■[設定]>[システム]>[開発者向けオプション]の中の[絶対音量を無効にする]をONにします。

ONにした後は①再ペアリングを行います。

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アプリの通知がならなくなった

Android12にバージョンアップ後にアプリの通知がなくなった、ならなくなった場合の対処法です。例えばLINEのメッセージ通知やSMS、ニュースアプリの通知が来なくなった場合には以下を確認してください。
アプリ側の通知設定や不具合は除き、Android12バージョンアップが関連しそうな内容のみ記載します。

①アプリの通知設定がONになっているか確認

バージョンアップが原因で通知設定が変わる事はまれですが、そもそも通知がOFFになっていては何を行なっても改善しないので確認してください。

■[設定]>[アプリ(アプリと通知)]>[〇〇個にアプリをすべて表示]>[特定のアプリ]>[通知]で「すべての通知」がONになっているか確認します。また「その他」以下の目的の通知もONになっているか確認します。
※[設定]>[通知]>[アプリの設定]ではすべてのアプリの通知が確認できません
(例 LINE)

②サイレント通知や音などを確認する

アプリの設定で目的の通知(例 LINEのメッセージ通知など)がサイレント通知が選択されていないか、ポップアップがOFFになっていないか、音で設定していた通知音が解除されていないかなどを確認します。

■[設定]>[アプリ(アプリと通知)]>[〇〇個にアプリをすべて表示]>[特定のアプリ]>[通知]>[目的の通知]

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電池の減りが減りが早くなった

OSバージョンアップした直後は新しいOS上で各アプリが動作し始めるので一時的に(1週間程度)電池の消費量が多くなる傾向があります。しばらくたっても電池の消耗が明らかに早い場合は何らかのアプリで異常消費や問題が起こっている可能性があるので原因特定のために以下を確認してください。

異常消費の特定方法

■[設定]>[バッテリー(バッテリーとデバイスケア)]>[バッテリーの使用量(バッテリーの使用状況)]で過去のアプリまたはシステムのバッテリー使用量を確認できます。

機種によっては充電完了時以降の使用量しか確認できない機種もあるのである程度残量が減ってから確認するとよいでしょう。

特定できたら

ここで明らかに消費量が多いものが原因の可能性が高いです。そのアプリを常に最新にして様子を見てください。ここで消費量が多いからと安易にアプリのアンインストールは行うと他のトラブルの原因になるのでおすすめできません。

普段見ることがないアプリが消費量が多いのは、見えない所で仕事をしているアプリです。(例 Google Play開発者サービスなど)この場合もアンインストールやデータ消去など行わないでください。

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画面スクロールすると伸びる(ストレッチ効果)

Android12から縦スクロールを上または下いっぱいまでスクロールすると画面が伸びたようにエフェクト(ストレッチ効果)が追加されています。
設定画面やGoogleフォト、ニュースアプリなど様々なアプリで画面が少し伸びるのですが、画像や文字が伸びるので気持ち悪く、かなり不評なエフェクトです。

今のところ設定項目でかんたんにOFFにできないですが、以下の方法で画面が伸びないようにストレッチ効果を無効にできます。

■[設定]>[デバイス情報]>[ビルド番号]を連打して「開発者向けオプション」を表示します。(Galaxyの場合 [設定]>[端末情報]>[ソフトウェア情報]>[ビルド番号])

■[設定]>[システム]>[開発者向けオプション]>[Animator再生時間スケール]の「アニメーションスケール1x」を「アニメーションスケールオフ」に変更します。

この設定はストレッチ効果以外のアニメーションもOFFになります。

TV(テレビ)にミラーリング(Miracast)できなくなった。

AndroidスマホにはTVで直接ワイヤレス接続して画面出力できる「ミラーリング機能(Miracast)」が搭載されている機種が一部あります。
ミラーリングがOSバージョンアップ後出来なくなった場合には以下の対策を試してください。

※この機能はMiracastは規格名で、メーカーや機種により様々な呼び方があります。
・ミラーリング、・スクリーンミラーリング、・画面共有・SmartView・ワイヤレス出力
※ここで紹介するのはTVまたはAmazon Fire TV Stickとスマホの直接ミラーリングであり、ChromeCastを利用した画面のキャストはあてはまりません。

①機内モード

機内モードをONにした状態で1〜2分待ちます。その後、機内モードをOFFにしてミラーリングを試したください。

②TV側の電源入れ直し

TVの電源を切って入れ直してください。こちらも1分ほど間を空けるといいでしょう。

③ネットワークリセット

Wi-FiやBluetoothの時と同様にネットワークリセットは通信関連を初期化(リセット)するのでトラブルの際は有効です。
しかしWi-FiもBluetoothも再接続設定が必要です。
■[設定]>[システム]>[リセットオプション]>[Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット(ネットワークをリセット)]を開き「ダウンロードされたeSIMを消去」のチェックが外れている事を確認し[設定をリセット(リセット)]をタップしま

④システムアプリのデータ消去

ミラーリング機能を動かしているシステムアプリがあるのでデータ消去してリセットします。

■[設定]>[アプリ(アプリと通知)]>[〇〇個のアプリをすべて表示]し右上の[︙]>[システムアプリを表示]の順に開きます。

■一覧の中から[スクリーンミラーリング]>[ストレージとキャッシュ]>[ストレージを消去(データ消去)]をタップします。
※説明画面はBluetoothシステムアプリですが、同じ操作になります。アプリ名は「スクリーンミラーリング」「SmartView」「ワイヤレス出力」などメーカーによって異なります。

機種別、アプリ別 不具合情報

機種別、アプリ別にトラブル、不具合情報を更新していきます。

Pixel(Google)

【症状①】
特定の条件(一部のユーザー補助機能を有効)で頻繁にフリーズする
【対策】
システムアップデート(ソフトウェアアップデート)を最新にしてください。
[設定]>[システム]>[システムアップデート]

【症状②】
一部のイヤホン接続(Bluetooth、有線)でフリーズや再起動する
【対策】
システムアップデート(ソフトウェアアップデート)を最新にしてください。
[設定]>[システム]>[システムアップデート] 改善しない場合は上記Bluetoothの項目を実施してください。

Xperia(SONY)

【症状①】
Android12アップデート後に音質が悪くなる(軽くなる)。
Dolby AtmosがONにできない。アップデート後に「Dolby Atmos」が無効になっている場合があります。
【対策】
現段階で回避できる対策はありません。対策アップデート待ちです。
確認方法 [設定]>[音設定]>[オーディオ設定]>[Dolby Atmos ]

【症状②】
Android 12へのOSバージョンアップ後カメラで撮影した動画が再生できない場合があります。
【症状発生機種】
・ドコモXperia 1 III SO-51B、Xperia 5 III SO-53B
au版ソフトバンク版 Xperia 1 III 、Xperia 5 IIIで公式情報なし
【対策】
2022年4月20日配信のソフトウェアにアップデートで対策済み
Xperia 1 III SO-51Bのソフトウェアアップデート情報
Xperia 5 III SO-53Bのソフトウェアアップデート情報

Galaxy(Samsung)

【症状①】
一部のGalaxy端末で、Android12アップデート後に本体スピーカーからゲーム音が出なくなる。イヤホンやスピーカー接続では音は出る。他の音声(Youtubeなど)は問題なし
【対策】
今後のソフトウェアアップデートで対策されると思いますが、一時的な対策方法として「Dolby Atmos」「ゲーム用Dolby Atmos」を設定し直す。
■[設定]>[サウンドとバイブ]>[音質とエフェクト]の「Dolby Atmos」「ゲーム用Dolby Atmos」の項目をON、OFF入れ直す。
ギャラクシー Android12 音が出ない

AQUOS(SHARP)

【症状①】
まれに、電源再起動を繰り返す場合があります。
【症状発生機種】
・AQUOS sense5G
・AQUOS R6
・AQUOS sense6
・AQUOS zero6
【対策】
最新ソフトウェアにアップデートで対策済み

【症状②】
2026年1月26日公開のソフトウェアアップデート行うと以下の不具合が発生する。
・勝手に再起動される
・電池の減りが異常に早くなる
・フリーズする
・動作が重くなる
【症状発生機種】
・AQUOS R7 SH-52C
【対策】
対策済みソフトウェアアップデートまでの回避策
①OK GoogleをOFFにする
[設定]⇒[Googl]e⇒[Googleアプリの設定]⇒[検索、アシスタントと音声] ⇒[Googleアシスタント]⇒[OK GoogleとVoice Match]⇒Hey GoogleをOFF
②上記操作後に端末再起動を実施
【続報】AQUOS R7 SH-52Cソフトウェアアップデートにより発生する症状の回避策について

 

アプリ

【Panasonic Image App】デジカメアプリ
Androidーカメラ間のWi-Fiデータ転送が行えない。エラーになる
【原因】
Android12のみ起こっている問題ではないがAndroid12対応版アプリが配信されて以降に症状が発生
【対策】
アプリアップデート待ち

【コンビニプリントアプリ】
一部の機種でセブンイレブン、ファミリーマートのマルチコピー機に直接Wi-Fi接続できなくなった。コピー機のSSIDも表示されない。Android11では可能
【原因】
発生しているのは一部のAndroid12バージョンアップ機種で、問題ない機種も多く、機種固有の問題と思われる。
【対策】
今後のソフトウェアアップデート待ち
【代替案】
セブンイレブンもファミリーマートもネットプリントに対応しており、操作もかんたんでそちらがおすすめです。
[セブンイレブン] かんたんnetprintーユーザー登録不要で自宅から印刷したいファイルを登録(アップロード)。予約番号をマルチコピー機に入力してプリントできます。
スマートフォン用アプリ「かんたんnetprint®」のご紹介
[ファミリーマート] ファミマのネットワークプリントーアプリかプリントしたいファイルを登録し発行される「プリント番号(ユーザー番号)」をマルチコピー機で入力してプリントできます。
ファミリーマートで利用できるプリントサービスには「Printsmash」がありますが、ユーザー登録が必要なため「ファミマのエットワークプリント」の方が手軽にプリントできます。
ファミマネットワークプリントアプリ

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OSバージョンアップは行うべきか

OSバージョンアップにはセキュリティアップデートも含まれるため「最新が最も安全」です。
Androidだけに限らずWindowsやMacもOSバージョンアップすると様々なトラブルに遭遇することも少なくありません。一定期間はアプリや周辺機器が対応するまで時間がかかる場合もあるためバージョンアップを見送るというのも一つの方法だと思います。しかしAndroidの場合はGoogle製のPixel端末以外はOSバージョンアップが配信されるまでに数ヶ月はかかります。それまでにほとんどのアプリはAndroid12対応が済んでおりバグも修正が進んでいます。
iPhoneはiOS15から配信後一定期間はひとつ前のiOS14もセキュリティアップデートが配信されるようになり、ユーザーが選べるようになりました。Androidは基本的に選べないためOSバージョンアップをしないと「古いOSセキュリティ」のまま使い続けることになります。

現在はAndroid12のPixel端末で確認された初期のバグは以下の月例アップデートでほぼ修正されておりAndroid12バージョンアップは行うことをおすすめします。
2021年12月 Pixelアップデート→Google Pixel Update – December 2021
2022年1月 Pixelアップデート→Google Pixel Update – January 2022
2022年2月 Pixelアップデート→Google Pixel Update – February 2022
2022年3月 Pixelアップデート→Google Pixel Update – March 2022
2022年4月 Pixelアップデート→Google Pixel Update – April 2022

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